製造業において最も重要な「サービス」や「製品」。
売上や利益を生み出すビジネスの要であり、この売れ行きが企業の業績を左右することから、一人でも多くの顧客に価値を認めてもらい、契約につなげることが必要となります。
そこでコロナ禍以降、特に需要が高まっているのがサービス紹介・ 製品紹介動画 です。
今回は「製品紹介動画の作り方と活用方法」を製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社のエルモがご紹介します
目次
サービス紹介・ 製品紹介動画とは?
製品紹介動画(サービス紹介動画)は、主に以下のような目的で制作されます。
- 存在を一人でも多くの顧客に知ってもらう(認知)
- 特長や強み、優位性がわかりやすく伝わる
- 従来の課題を解決もしくは改善できる(ベネフィット)
よほど特殊な市場でない限りは、自社と同様の製品やサービスを他社もリリースしているため、その中で自社の製品を「知ってもらう」→「正しく理解してもらう」→「比較検討の上で選んでもらう」ことが狙いとなります。
基本的には新製品のリリースや既存製品のマイナーチェンジにあわせて制作されます。
動画は他のツールに比べて情報量が多く、さまざまな表現方法に対応できることから「短時間でわかりやすく伝えられる」ことが一番のメリットです。
また、Webや紙媒体との親和性が高く、連携が容易な点もポイントです。
スマートデバイスの高性能化やYouTube・SNSの普及に伴って、BtoC領域の製品・サービス紹介はそのほとんどが動画コンテンツとなりました。
世間一般の「調べる」行為が紙媒体 → Webサイト → 動画と移り変わり、「調べる=動画」の認識がポピュラーになったことで、BtoB領域でも動画コンテンツの普及が急速に進んでいます。
サービス紹介・ 製品紹介動画 に向いている分野
製品には大きくわけて「有形製品」と「無形製品」の2種類があります。
- 「有形製品」:鋼管や自動車用部品など、大きさや形状に違いはあるが実際に触れることができるもの
- 「無形製品」:生産管理システムや保険商材といったシステムやサービスで、特定の形状を持たない(触れられない)もの
製品・サービスはこの有形製品と無形製品によって、内容を理解する難易度が変わってきます。
実際に手に触れることができ、用途を想像しやすい有形製品の方が説明が簡単で、聞く側も理解しやすいというのが一般的です。
ただ、一言に有形製品と言ってもJIS規格で定められた共通規格の製品と、自社で設計・開発・製造を行った機械製品とでは事情がまったく異なります。
また、モノを触って確認できない無形製品は、実際の利用イメージやメリットを想像しづらい部分があるため、それらを見える化して説明できる動画とは相性が良いと言えます。
有形・無形を問わず動画はその性質上、難しいものや複雑なものをわかりやすく説明することに長けています。
「顧客への説明が難しい」「知識や経験が豊富な人とそうでない人で伝わり方の乖離が激しい」といった課題がある場合は、動画でわかりやすく整理して説明することをおすすめします。
製品紹介動画(サービス紹介動画) に向いているケース
● 製品やサービスが専門的あるいは概念的で説明が難しく、紙媒体や口頭説明などではうまく伝えることができない
● 独自の技術やノウハウがあり、それらを端的に理解してほしい
● 実物(見本)をもとに説明できない、もしくは大きさ・重さなどの問題で持ち運べない
サービス紹介・ 製品紹介動画 の種類
製品・サービス紹介動画の種類には大きくわけて「実写」「イラスト」「3DCG」の種類があります。
実写
有形製品の多くはこのパターンで、実際の製品をスタジオや工場で撮影して、製品の外観や大きさ、特長、使い方などの要素を紹介します。
基本的には絵コンテで決めた内容に従って撮影を行います。製品の大きさや構造によってかかる時間や難易度が変わり、手で持てるサイズのものであれば比較的簡単ですが、大型の装置になると撮影場所や移動の部分が課題となります。
また、物理的に撮影できない内部構造や、撮影できるが機密上映せない箇所などはイラストや3DCGなどで描写することもあります。
イラスト
システムや保険、Webサービスなどの無形製品は実写で表現することが難しいことから、イラストやアニメーションを用いて製品紹介を行います。
「課題提起」 → 「解決策の提示」 → 「具体的な流れや特長を説明」 といった構成が多く、内容をある程度デフォルメしながらわかりやすくキャッチーになることを目標に制作します。
イラストはそのタッチや色などを自由に調整できるため、ブランドや企業のイメージと合わせたものが作りやすいことも実写にはない特徴です。
有形製品であっても説明のしやすさやイメージの払拭などを目的に、敢えてイラストを使って説明するケースもあり、汎用性の高さも魅力です。
関連リンク
製造業 こそ活用したいアニメーション動画。独自技術を見える化!
アニメーション動画とは、イラストや文字などに動きをつけた動画のことで、実写と対をなす表現手法としてさまざまなシチュエーションで利用されています。 どちらかと言うとやわらかくポップなイメージがあり、ビジネスにはそぐわないと考える方もいるかもしれませんが、最近は 製造業 の動画制作においても多く使われています。
→この記事を読む
3DCG
実写やイラストに比べると少なくなりますが、全編を3DCG動画で構成したパターンも存在します。
有形製品の中でも機構や仕組みが複雑で、かつその機構や動きをできる限り正確に伝えたいケースで選択されることが多く、また、開発段階で実物は存在しないが顧客の反応を知りたいといったパターンでも使用されます。
2Dのイラストに比べてフォルムや動きを細かく描写することができることが大きなメリットですが、かかる期間・工数も大きくなってしまうことには注意が必要です。
このように製品・サービス紹介動画にもいくつかの種類があり、紹介したい製品の特徴や伝えたい内容によって最適な作り方、表現方法などを選択する必要があります。
サービス紹介・ 製品紹介動画 の制作事例
営農支援システムのサービス紹介動画
営農支援システム「KSAS」の紹介動画
PCやスマートフォン上のサービスということもあって、全編アニメーションでサービスの特長を紹介。
「圃場管理」や「作業日誌」「進捗管理」など、それぞれの機能ごとに合計7本の動画を制作。1~2分程度の短い時間で内容を端的にご説明しています。
動画はサービスサイトやYouTubeチャンネルにも掲載しページのプレゼンスを高めています。
V2X対応の充放電装置「eLINK」の製品紹介動画
パワーポイントなどの説明資料をベースに、端的に伝えたい事が伝わるように情報を最適化。
撮影はせず、既存資料とイラストを組み合わせることで短期間で完成。電力の流れなどの表現にアニメーションを用いることで、製品の特長やメリットをわかりやすく表現できました。
展示会場やWEBサイト、YouTubeなどでご活用いただいています。
DNA自動分離装置の紹介動画
DNA自動分離装置「GENE PREP STAR」シリーズの紹介動画。
「製品のポイントをできるだけ簡単に理解してもらう」「日本だけでなく海外でも」使用するという前提があったため、製品を詳しく解説するのではなく、特長を見出しとテンポの良い映像で端的に紹介するダイジェスト形式を採用。
カメラに写らない内部構造はイラストを作成して見える化しています。全体を通して言語による説明を極力省くことで、誰もが直感的に理解できる動画を目指しました。
機能性と快適性を兼ね備えたウール製スポーツウェアの紹介動画
ウールの繊維束の内側にフィラメントを包み込み、ウールのソフトな風合いを最大限に活かしつつ快適性能高めた奇跡の新・交撚糸「NIKKE AXIO」
そのAXIOを使った幅広いシーンに対応できる快適性と機能性を備えたスポーツウェア「NIKKE AXIO PRO」の紹介動画
ショールーム等で放映することを想定し、1本を30秒・製品の特徴を3つのキーワードでまとめた動画に仕上げました。
スポーツウェアの「AXIO PRO」、リラクゼーションウェアの「AXIO RICH」、「AXIO(糸)の紹介」の3つの動画を制作しています。
SNSでユーザーに提供する保険情報動画
生命保険会社の販促課題としては、若年層の保険への関心を高めたい、というものがあります。
この動画は、LINEなどの若年層中心に浸透度・利用度の高いSNSで、保険に関する接点となりうるコンテンツとして企画・制作しました。
まずはターゲット層と課題・ゴールの共有から入り「どういった動画が効果的なのか」から一緒に考えていきました。制作にあたっては、優しいトーンのイラストによるアニメーション動画を採用、保険業界での広報販促コードとのバランスを撮りながら、保険初心者向けの動画コンテンツが完成しました。
製品紹介動画(サービス紹介動画) メリット
製品紹介動画(サービス紹介動画) を制作するメリットには主に以下のようなポイントがあります。
メリット
- 製品やサービスの特長を短時間で直感的に訴求できる
- 営業やサポート面の負担を軽減できる
- 見えない部分を見える化したり、逆にぼかして表現できる
- 保険やシステムなどの実体のないものとの相性が抜群
製品やサービスの特長を短時間で直感的に訴求できる
動画はさまざま存在するメディアの中でも特に情報量に優れていて、1分間の動画の情報量は文字に換算すると約180万語、Webページでは約3600ページ分とも言われています。
情報量が非常に豊富なため、同じ内容を説明するにしても他の媒体より短くまとめることができ、また、表現方法も多彩であることから、「わかりやすく」「短時間で」「直感的な」理解を促すことができます。
BtoBの製品やサービスは内容が専門的であることが多いため、端的にわかりやすく情報を伝えられる動画のメリットは大きく、製品やサービスのより良い認知や理解に大きく貢献します。
営業やサポート面の負担を軽減できる
動画は豊富な情報量と多彩な表現方法で、非常に効率的にわかりやすく訴求できることは上記でお伝えしました。
より多くの方に製品やサービスの理解が進むということは、同時にそれらの説明や補足にかかっていた営業やサポート面の負担を軽減する結果にも繋がります。
商慣習の関係上、BtoCのように「お客様が勝手に訪れて購入される」というフローは不可能ですが、動画をうまく活用することで社内リソースの圧縮や人件費の削減に繋げることは可能です。
見えない部分を見える化したり、逆にぼかして表現できる
製品やサービスの核となるコア技術や他社にはない独自の製造方法など、サービスのアルゴリズム公開が難しい要素やそもそも撮影ができない部分も存在します。
そんなケースでは、該当の部分だけをイラストや3DCGで表現することによって、実物を見せることなく視聴者に具体的なイメージを促すことができます。
保険やシステムなどの実体のないものとの相性が抜群
保険をはじめとした無形商材や各種Webサービス、専門性の高いサービスなは内容が複雑であることが多く、理解するまでに時間を要します。
動画はイラストやグラフィックで情報を見える化し、かつそれを動かすことができるため、わかりにくいものをわかりやすくする能力は大変高くなっています。
製品紹介動画(サービス紹介動画)の作り方と気をつけたいポイント
ひとことに製品紹介動画(サービス紹介動画)と言っても、その目的は認知拡大や販売促進・ブランディングなど企業によって異なります。
効果的な製品紹介動画(サービス紹介動画)を制作するにあたって、その作り方と気をつけたいポイントをご紹介します。
ポイント
- 顧客が抱える課題や困りごとに共感できる切り口にする
- 製品の特長や魅力を短時間で伝えられる構成にする
- 伝えるべきメッセージを絞り込む
顧客が抱える課題や困りごとに共感できる切り口にする
メーカーの場合、製品やサービスを自社で企画・設計・製造しているケースが多いこともあって、製品に関する想いは強くなりがちです。
それは決して悪いことはではないのですが、一歩間違うと ”うちの製品はここがすごいですよ” ”こんなたくさんの機能がありますよ” と押し売りのような内容になってしまい、製品の魅力や素晴らしさを伝えきれません。
まずは顧客が顕在的 / 潜在的に困っていることがあって、それを「この製品を使うと解決できますよ」という流れで説明できると、見る側もすんなりと内容が頭に入ります。
この意識のギャップはよくある話で、特に企業側が売りたい意識が強いほど表れやすいものです。
そのため多くの製品紹介動画では冒頭で顧客が抱える課題や悩みを提起し、その悩みや課題を解決するためにどのようなことができ、どのような結果に導けるかを解説する流れを採用しています。
製品の特長や魅力を短時間で伝えられる構成にする
製品紹介動画(サービス紹介動画)はその使い方を考えると、できるだけ短い時間で簡潔にその製品・サービスの特長が伝わることが重要です。
市場に唯一の製品であれば誰もが興味を持って聞いてくれますが、ほとんどのケースではすでに競合製品・代替製品が存在します。
そのため、動画を見る人にまずは「自分に関係があること=自分ごと」だと感じさせて動画に引き込むための”掴み”が必要です。
課題や困りごとを通じて共感を生み、その解決策として製品の魅力を伝えていく。この一連の流れが端的にまとまっていれば動画を見てもらえる確率も高くなります。
自社サイトやYoutubeチャンネル等に掲載して、単体で集客・説明する機会が多いコンテンツでもあるため、制作の際は動画がひとり歩きしても大丈夫な構成を考えておくことが重要です。
伝えるべきメッセージを絞り込む
製品紹介動画(サービス紹介動画)に限らず、企画段階で陥りやすい部分として「伝えたい情報が多すぎる」ことが挙げられます。
せっかく作るのだからと「あれも必要」「これも必要」ととにかく色々な情報を詰め込んでしまうと、全体的にメリハリがなくなっていまい、かえって印象に残らない動画になってしまいます。
動画を通して何を伝えたいのか・何を一番理解してほしいのかを明確にして優先順位をつけ、強弱をつけたシナリオにしていくことが重要です。
BtoBでは顧客が検討から購入(契約)までノンストップで進むことはほとんどなく、どこかのタイミングで必ず営業担当とのやり取りが発生するため、
動画に関しても顧客に刺さる内容をしっかりと見極めた上で、問い合わせや資料DLにつながることを目標としたメッセージ作りが大切になります。
製品紹介動画(サービス紹介動画) の活用イメージ
製品紹介動画(サービス紹介動画) はさまざまな用途・シーンで活用することが可能です。
BtoB業界において代表的な活用シーンをご紹介します。
活用イメージ
- 自社サイトやYouTubeチャンネルに掲載
- 展示会やイベントで情報訴求
- QRコードでカタログやチラシから誘導
自社サイトやYouTubeチャンネルに掲載
自社サイトを訪れたお客様の滞在時間を伸ばす際に効果的です。
文字情報は流し読みされることが多いものの、動画は読了率が高く最後まで閲覧してもらえる確率が高くなります。
動画が持つ情報量の多さも相まって、短時間で効果的に情報を伝えることができ、製品・サービスの理解に貢献します。
展示会やイベントで情報訴求
来場者に対して短時間で効果的に製品やサービスの特長をアピールする必要がある場面では動画の強みが発揮されます。
動画をフックとして来場者の足を止めることはもちろん、製品やサービスの詳細説明にも効果的で、伝えるべき内容の均一化やスタッフの負担軽減にもつながります。
QRコードでカタログやチラシから誘導
例えば製品のチラシやカタログにQRコードを掲載して動画にリンクさせることで、興味を持ったお客様へのさらなる情報訴求につなげることができます。
紙面で内容を完結させる必要がなくなるため、ゆとりを持ったデザインやレイアウトが可能になり、結果として紙媒体の訴求力を高めることができます。
より費用対効果の高い製品紹介動画を作るために
制作する動画をより費用対効果の高いものにするために、さらに細かいテクニックや小ネタをご紹介します。
活用イメージ
- 顧客の課題や困りごとを提示する
- 製品・サービスを使うことによる未来(ベネフィット)を訴求する
- 企業イメージ・ブランドイメージに配慮する
- イラストやCGなどを活用してわかりやすさを担保する
- 基本的には短い時間でわかりやすく内容をまとめる
顧客の課題や困りごとを提示する
製品紹介動画(サービス紹介動画)を制作する際は、「どのような課題を・どのように解決するものなのか」を顧客に明言することが大切です。
例)
・日頃の業務で○○○や○○○などのお悩みはありませんか?
・○○○○ができない、そんなあなたに
・こんな課題でお困りですよね?
顧客が抱える課題は業種や業務内容によってさまざまで、これらを明確に提示することにより動画を見る人は「自分に関係のあること=自分ごと」として捉えてくれます。
また、「自分たちのことをわかってくれている」という安心感や親近感が芽生え、共感を生むことが可能になります。
動画のできるだけ早い段階で顧客の持つ課題や悩みを提示して共感を生むことで、動画を続きを見てもらうきっかけになると同時に自社製品(サービス)を好意的に認識してもらうことができます。
ターゲットに応じた悩みや課題を把握しておくことが、良質な動画コンテンツ作りの基礎になります。
製品・サービスを使うことによる未来(ベネフィット)を訴求する
製品やサービスの魅力を伝える手段として「メリット」と「ベネフィット」が挙げられます。
メリットは「製品の利点や長所」、ベネフィットは「製品を使うことで得られる恩恵」を指します。
最新の工作機械に例えると、
メリットは「作業スピードの早さ」や「対応できる形状の豊富さ」「自動化対応」など
ベネフィットは「生産性が高まって、人的リソースを他のことに回せる」のようになります。
機能として素晴らしい点だけでなく、その製品を導入することでどのような未来が待っているかを具体的にイメージできれば、顧客の共感度合いは高くなります。
逆に機能だけではどうしても各社横並びの状況になりやすく、よほどオリジナリティの高い要素がなければ差別化するのが難しくなるため、「顧客の課題を解決し、明るい未来を提供できるツール」として打ち出していくことをおすすめします。
企業イメージ・ブランドイメージに配慮する
製品紹介動画(サービス紹介動画)を制作する上で気をつけたい点として、その企業のイメージや製品(ブランド)のイメージと乖離しすぎないようにすることが必要です。
一見似たような特徴を持つ製品であっても、顧客側からは「A社は○○・B社は△△」とその企業やブランドに対してそれぞれイメージを持っています。
例)
A社:派手さはないが顧客のニーズにしっかりマッチする幅広い製品ラインナップで、使い勝手が良い
B社:点数は少ないものの、業界内で話題になる製品を出してきて、アピール方法も独特
上記の2社では、顧客が抱く企業のイメージがそれぞれ異なっていることがわかります。
例えば、質実剛健さが売りのA社がウケ狙いのインパクト重視な動画を作ってしまうと、顧客のイメージと動画のイメージが乖離してしまい「チャラチャラしてる」等のネガティブな印象を抱かせてしまうことも考えられます。
敢えてイメージと逆のパターンをとることで印象づけるという手法もありますが、それは ”どの程度冒険してよいか” をしっかりと見極めた上で行う必要があるため、なかなかに難しいものです。
自社やブランドに対して周囲がどのようなイメージを持っているのかを把握し、かっこいい方向性でいくのか、真面目な雰囲気でいくのか、あっと驚く手法をとるのかを検討する。
そして顧客の期待を裏切らない見せ方を続けていくのが大切になります。
イラストやCGなどを活用してわかりやすさを担保する
製品にはその内部構造や動きなど、映したくても映せない部分がいくつか存在します。
製品のデザインよりも技術で戦うことがメインのBtoB業界では、この映せない部分こそストロングポイントであり他社との違いであることも珍しくありません。
このようなケースではイラストやアニメーション、3DCGなどを使って見えない部分を描写することで、見る人に視覚的にポイントを伝えます。
資料や写真をもとに、この見えない部分をどこまでわかりやすく見える化できるかが制作会社の腕の見せ所でもあるため、イラストや3DCGの実績も合わせて確認しておくとスムーズに進められます。
基本的には短い時間でわかりやすく内容をまとめる
ここ数年のトレンドとして、動画の1本あたりの尺(時間)はどんどん短くなっています。
ビジネスシーンにおいても動画で情報収集するケースが主流になりつつあり、それに伴って動画コンテンツの数自体も年々増えていることから、見る人に飽きずに視聴してもらうことを考慮すると、できれば5分以内、長くても10分以内にはおさめたいところです。
短くまとめようと考えると必然的に内容を取捨選択しなければならないため、結果としてメリハリのある動画に繋がっていくというメリットもあります。
15分の長くダラダラと説明が続く動画よりも、5分で内容をまとめた動画を3本制作するほうが効果的なのが現在です。
もちろん、明確な意図をもって長尺にするケースもあるため一概には言えませんが、コーポレートサイトやYoutubeチャンネルへの掲載等も考えると基本的には短くまとまっている方が有利です。
製品紹介動画(サービス紹介動画)に関するよくあるご質問
製品紹介動画(サービス紹介動画)を制作するにあたって、よくあるご質問をご紹介します。
制作期間はどの程度かかりますか?
制作する動画の内容や尺にもよりますが、比較的多い5分以内の動画であれば1ヶ月~2ヶ月間が多く、動画尺が長い・内容が複雑などになれば3ヶ月程度かかるケースもあります。
どの程度の費用がかかりますか?
撮影の有無やイラスト・3DCGを制作するのかなどによって変動しますが、実写メインのシンプルなものなら50万円~、イラストや3DCGを使って作るものなら100万円~を想定いただけたらと思います。
ただ、イラストや3DCGは点数や作り込みレベルによって費用が大きく変動するため、完成イメージがあればそちらを制作会社に共有いただくと、より正確な費用感をお伝えできます。
どんな資料を用意する必要がありますか?
基本的には製品・サービスのチラシやカタログ、営業用の説明資料(PowerPoint)があれば制作を進めることができます。
3DCGを制作する場合は製品の3DCADデータがあると、制作工程を短縮できます。
製品紹介動画 (サービス紹介動画)のまとめ
製品・サービスをPRすることは営業活動に欠かせない要素で、可能な限り訴求効果を最大化させる必要があります。
また、近年はテレワークなど働き方が変わってきたこともあって、今まで以上に「営業担当や代理店の負担軽減」「知識や経験の差を極力少なくして誰が使っても一定の効果を期待できる」ことが期待されていることから、動画の果たす役割はますます大きくなっています。
わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
伝わる動画制作 編集部
製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。