HowTo(ハウツー)動画とは?

How To(ハウツー)動画とはその名の通り、物事の基礎的なやり方や方法を紹介するための動画で、”マニュアル動画””使い方動画” などと呼ばれたりもします。

情報発信の主役が動画になったことによって、ビジネス・プライベートを問わず急速に広まっており、見る人の正しい理解や直感的な理解に大いに貢献しています。

今回は「How To(ハウツー)動画の活用シーンや作り方のポイント」製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社の株式会社エルモがご紹介します。

How To(ハウツー)動画とは?

How To(ハウツー)動画とは特定の操作方法や手順を視覚的に説明することを目的とした動画コンテンツで、商品やサービスの使い方、登録や設定の手順、魚のさばき方、料理の作り方など、あらゆる分野で活用されています。

紙のマニュアルの場合は文字を読んで内容を理解して行動に移すというプロセスが必要ですが、動画の場合は動画を見てその動きをそのまま真似すればよいため、理解しやすく誤って伝わったりするリスクも少ないのが特長です。

専門的な内容でもわかりやすく伝えることができるため、個人向けはもちろんBtoBのビジネスにおいても活躍しています。」

How To動画の種類・活用方法

How To(ハウツー)動画の主な種類や活用シーンについてご紹介します。

How To動画の種類・活用方法

  • サービスの登録方法などの手順解説
  • 装置の取付・設定方法などのマニュアル
  • 社員教育や社員研修

サービスの登録方法などの手順解説

オンラインサービスの登録方法や手順などを動画で説明することで、見る人は迷うことなくより確実に操作することができます。

これらのオンラインサービス(Webサービス)は効率化や利便性の向上を求めて比較的リテラシーの高い方が使うケースもあれば、子どもや高齢者の見守りサービスのように自治体や学校から登録を推奨されるものまでさまざまなケースがあります。

これらのサービスの登録に関して苦手意識を持っている方も一定数存在するため、誰もがわかりやすく理解できる手段としてHow To動画は非常に有効です。

装置の取付・設定方法などのマニュアル

製造業(メーカー)の場合、自社の製品を正しく設置・取付・設定してもらうことはとても重要です。

これらの取付や設定は、自社の取付部隊が担当する場合もあれば、外部の施工業者や工務店が担当する場合もあるため、正確に間違いなく取付・設定ができるようにしておく必要があります。

How To(ハウツー)動画があれば手順を短い時間で端的に理解することが可能で、設置現場でもスマートフォンやタブレットですぐに見返すことができるため、効果的・効率的にサポートできます。

マニュアル動画とは?その特徴とポイントを解説

マニュアル動画とは?その特徴とポイント、事例を解説

製品やサービスの正しい使い方や取付・設定方法を紹介するマニュアル動画。マニュアルが持つ問題点や動画に向いている理由、制作のポイントなどを解説します。

社員教育や社員研修

企業内の研修や業務マニュアルを動画形式で提供することで、従業員の理解度を高めることができます。

特に工場などの現場作業の場合はその業務の性質上、分厚いマニュアルを常に持ち歩くわけにはいきません

機械や設備の操作も一歩間違えば大きな事故につながるリスクもあります。

業務研修・安全研修も含めて、動画でHow To(ハウツー)を伝えることは非常に効果的で、現場の負担軽減にもつなげることができます。

社内研修に動画を活用するメリットとは?

社内研修に動画を活用するメリットとは?効果的な社員教育動画を作るポイントを解説

業務研修から安全教育、入社時研修まで、企業ではさまざまなケースやタイミングで社内研修を実施しています。 従来は対面のリアル研修が主でしたが、コロナ禍を経て社内研修を動画で実施されるケースが増えてきています。 今回は「社内研修に動画を活用するメリットや効果的な社員教育動画を作るポイント」をご紹介します。

How To(ハウツー)動画の活用事例

How To(ハウツー)動画の具体的な活用事例をご紹介します。

動画をDX推進に活用するメリット

  • 限られたリソースを効率的に活用できる
  • 情報量が豊富で多くの情報を短時間で伝えられる
  • 時間や場所を選ばずに情報を伝えられる
  • 多くの人々にコンテンツを見てもらえる可能性が高まる
  • 効果を定量的に把握できる

太陽光発電関連機器の施工マニュアル動画

太陽光発電関連機器を施工する施工業者や工務店に向けた施工マニュアル動画。

取り付け方法や注意事項、使用するネジ、締め付けトルクなどの必要な情報をどのように画面上に表示するかをルール化して進行させました。

制作した動画は機種ごとにプレイリストにまとめ、YouTubeチャンネルで公開されています。

包装用品マニュアル動画

製品の使い方に関してお問い合わせの多い内容を、製品ごとに解説するマニュアル動画。

自社サイトとYouTubeに掲載して、サポートの問い合わせにはもちろん、エンドユーザー自らが調べて解決できる仕組みを整えることで、サポート工数の低減につなげています。


※弊社の導入実績ページでも詳しくご紹介しています。

衛生材料の使用方法を紹介するマニュアル動画

消毒剤・洗剤などを扱う衛生材料メーカーが、おもに食品メーカー・工場向けに展開している汚物処理キット商品の使用マニュアルとして企画・制作しました。

汚物処理は突発的に起こるものであるため、使用者は事前に研修を受けることで対処できるようにします。

また、本商品の導入にあたって、購買担当者の理解向上とこういったコンテンツを準備していることで競合製品との差別化をはかり優位に販促展開を行うというねらいがあります。

また、マニュアル動画を初めて制作する際は、画面デザイン・構成要素・撮影パターンをあらかじめフォーマット化することで、以降の同様の製品マニュアル動画を作成するときに、短期間でスムーズに制作進行することができます。

※弊社の導入実績ページでも詳しくご紹介しています。

医療材料製品マニュアル動画

切断された神経をつなぐ手術に使用する医療材料製品を適切に使用していただくための動画。

学会展示で使用されるほか、イラストレーションをパンフレットやウェブサイトでも活用されています。

※弊社の導入実績ページでも詳しくご紹介しています。

整水器製品のお手入れ方法紹介動画

アイテム数の多い製品シリーズにおいて、短期間で使用方法とメンテナンス方法を伝える動画を作りたいというオーダーでした。

基本フォーマットの構築、スタジオ手配、複数製品の同時撮影をスムーズに進行しました。ウェブサイトに掲載し、ユーザーの利便向上とカスタマーサポート部門の負荷軽減を実現しました。


※弊社の導入実績ページでも詳しくご紹介しています。

How To(ハウツー)動画のメリット・効果

How To(ハウツー)動画を活用する場合のメリットや効果をご紹介します。

How To(ハウツー)動画のメリット・効果

  • 正しい方法を正確に直感的に伝えられる
  • 使い方がわからない等の問い合わせを減らすことができる
  • 顧客や施工業者などの満足度向上につながる
  • SEOで有利に作用する
  • 業務効率化やコスト削減に寄与する

正しい方法を正確に直感的に伝えられる

商品やサービスが持つ本来の効果を実感してもらうためには、ユーザーに正しい使い方を知ってもらうことが重要です。

設定したつもりができていなかった、そもそもやり方が間違っていたなどの事態が多くなるとユーザーにとってメリットがなく、提供する企業側も結果的に損失が多くなってしまいます。

動画は情報量が多く、視覚と聴覚から情報を伝えられるという性質上、他の媒体よりも伝わりやすいことが大きなメリットです。

また、文章や図を読んで理解するというステップが必要なく、動画の通りにやれば上手くできるというお手軽さも相まって、ユーザーに簡単にかつ正確に短時間で理解してもらうことが可能です。

使い方がわからない等の問い合わせを減らすことができる

製品やサービスの使い方がわからない場合、カスタマーサポートに「使い方がわからない」「ここはどうしたらいいの?」などの問い合わせが寄せられます。

この問い合わせの内容は玉石混交であることが多く、調べれば簡単にわかる内容から不具合までさまざまなものが含まれます。

使い方や設定方法、よくある質問などの内容を動画でフォローすることで、ユーザーの理解をより促すことができ、それによって問い合わせの数が減ったり、問い合わせの質が改善するという結果につながります。

顧客や施工業者などの満足度向上につながる

製品やサービスの導入を検討する場合、その製品やサービスの性能や品質、価格はもちろん、サポート体制も重要な要素になります。

導入方法から取付・設定方法、トラブルシューティングなどが丁寧に動画で解説されていれば、ユーザーは製品やサービスに関する疑問を解決しやすくなり、導入後のイメージをより具体的にすることができます。

同時に「サポートが手厚い」という印象も与えることができるため、安心感や納得感を抱いてもらうことができます。

特に法人においてはサポートの手厚さは自社の手間や負担軽減にもつながるため、選んでもらう理由をひとつ増やす結果につながります。

SEOで有利に作用する

現在、Googleの検索結果には、Youtube動画が表示されるようになっています。

また、検索結果上部には動画検索タブが用意されている検索キーワードもあり、そこには動画コンテンツのみが表示されます。

例えば「[製品名] 取り付け方法」などのキーワードで施工業者や工務店が検索した場合、自社で制作したHow To(ハウツー)動画が検索結果に表示される可能性があります

特にBtoBの製造業(メーカー)の場合は、そもそも内容が専門的で競合が少ないこともあって、情報を欲するユーザーに自社のコンテンツがヒットする確率は高いと言えます。

HowTo動画はその性質上、具体的なキーワードで検索される可能性が高いため、動画検索などで上位表示できればアクセス数の増加や露出の向上を狙えます。

業務効率化やコスト削減に寄与する

HowTo動画は社内教育や研修においても非常に有効です。

従来はしい人が入る度に個別で研修を実施する必要があり、その都度担当者の時間と人件費が発生してしまいます。

HowTo動画はこれら従来を研修プロセスを動画で実施することができるため、担当者の負担軽減や研修時間の短縮などに貢献できます。

また、研修担当の知識やスキルによって理解度に違いが出ることも防ぐことができ、教育効果の平準化も見込めます

How To(ハウツー)動画の作り方のポイントやコツ

DHow To(ハウツー)動画を制作するに作り方のポイントや押さえておきたい考え方をご紹介します。

How To動画の作り方のポイントやコツ

  • 伝えたい情報やターゲットを明確にする
  • 視聴環境に合わせた構成やフォーマットを作成する
  • 動画の尺を短くし、小分けにする
  • 見る人が使いやすい環境を整える

伝えたい情報やターゲットを明確にする

HowTo動画を制作する前に、まずは伝えたい情報やターゲットを明確にすることからはじめましょう。

動画を見るユーザーの属性やリテラシー、作業(登録や設定、取付方法など)自体の難易度も考慮して、何をどこまで伝えるのかを考えることが大切です。

一般大衆に向けて広くリリースするサービスであれば、ユーザーのリテラシーに関わらずひとりでも多くの方が正しく理解できるわかりやすさが重要視されます。

対してプロ向けの場合は、正確さ・わかりやすさは前提として、作業性も考慮して「どの情報をどのようなルールで出すのか」を考える必要があります。

このように単純に手順や流れを説明するのではなく、見る人(ユーザー)を十分に理解した上で進めていく必要があります。

動画制作を依頼する前に準備しておきたい5つのポイント

動画制作 を依頼する前に準備しておきたい5つのポイント

動画制作 のきっかけは企業によってさまざまです。初動によって制作会社の対応も異なってきますので、双方の認識のズレを抑え、効果的に制作会社を動かすためにも今回は1.動画制作の目的2.ターゲット3.予算4.利用方法5.納期の5つのポイントに絞ってご紹介します。

視聴環境に合わせた構成やフォーマットを作成する

HowTo動画の内容はもとより、「ユーザーがどのような環境で視聴するのか」も踏まえた上で設計する必要があります。

多くの人間が一箇所に集まり、大型のモニターで動画を見ながら作業するのか、個々人が手元のスマートフォンを見ながら作業するのかによって、最適な画面設計はまったく異なります。

例えば、スマートフォンで閲覧する前提であれば、最適な文字の大きさや長さ(文字数)はPCと異なります

また、作業手順を紹介する場合においては
現在の作業内容
具体的な作業指示
必要な工具
使用するネジや締め付けトルク
などの情報をどのように画面に表示するのかといったルール決めを行う必要もあります。

HowTo動画は事前の設計がキモになるため、必要な情報をしっかりと洗い出して動画制作会社に共有するようにしてください。

動画の尺を短くし、小分けにする

HowTo動画を制作する際は、尺はなるべく短くしてニーズ毎に小分けにすることがポイントです。

ひとつ商品やサービスに対して、その使い方や設定方法などをHowTo動画で解説しようとすると、ある程度の尺が必要になります。

ですがこれらが1本の動画にまとめられてしまうと、ユーザーの使い勝手が悪くなってしまいます

そもそもHowTo動画は特定の疑問を解消するために視聴されますが、その疑問は人によって異なり、すべてを知りたい人もいれば、特定の1部分だけの疑問を解消したい人もいます。
 
これらの状況を踏まえると、10個のポイントの10分のひとつの動画にまとめるより、1分の動画を10パターン作ったほうがユーザーのニーズに対応しやすくなるのです。

また、動画を小分けにすると再生数にもおのずとばらつきが出てくるため、再生回数が多い動画=「ユーザーの疑問が多い、わかりづらい内容が多い」と捉えることもできます。

このように動画の再生数を通じてユーザーニーズを把握することも可能になるため、HowTo動画は小分けにして運用してください。

見る人が使いやすい環境を整える

制作したHowto動画をどのように活用するかについても考えておきましょう。

自社のサイトに掲載する場合は、作業手順やカテゴリに応じてどの動画を見ればよいのかがわかるように、自社サイトのデザインを調整したり、わかりやすい動画のサムネイルを設定する必要があります。

YouTubeチャンネルに掲載する場合は、今後掲載する製品数が増えたときのことも考慮し、製品ごとにHowTo動画をプレイリスト化して管理するなどの対応も有効です。

ユーザーニーズを汲み取ってせっかくHowTo動画を制作しても、それが”探しにくい” ”必要な動画が見つけられない”となってしまっては本末転倒です。

ユーザーの使い勝手も考慮して環境を整えることも大変重要です。

How To(ハウツー)動画に関するまとめ

Howto動画は、近年のスマートデバイスの普及やYouTube等の動画共有サービスの台頭の恩恵を最も受けた動画コンテンツと言っても過言ではありません。

従来は紙のマニュアルやWeb上のヘルプページなどを見ながら作業していたものが、手元のスマートフォンやタブレットで、時と場所を問わず・手軽に・そして感覚的にわかりやすく作業内容を理解できるようになりました

現在ではビジネス・プライベートを問わずさまざまな用途でHowto動画は活用されており、今後もこの流れは続くと想定されています。

「説明が難しい」「サポートの手間が大きくなっている」などでお悩みの方は、ぜひHowto動画の導入を検討されてみてください

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わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
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この記事の監修者

伝わる動画制作 編集部

伝わる動画制作 編集部

製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。

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