会社紹介や工場紹介、製品紹介など制作した動画コンテンツは、営業活動や採用活動などさまざまな用途に活用されますが、
そのフィールドは国内に留まりません。
展開するエリアに合わせ、現地の言語にローカライズして活用するパターンも多く存在します。
今回は英語をはじめとした多言語版の動画を制作するメリットとその活用ポイントを製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社のエルモがご紹介します
英語(多言語)動画を制作するメリット
訴求力が高く魅力や価値が伝わりやすい
動画は情報量が豊富で、他のツール(媒体)に比べて伝わりやすく・理解しやすいことがメリットで、これは日本に限らず万国共通です。
日本語版の動画を使い、営業マンが現地の言語でフォローすれば運用できないわけではありませんが、やはり現地の言語にローカライズした方が伝わる力はずっと強くなります。
動画単体で運用を完結できるだけでなく、代理店に営業ツールとして渡したり、現地の展示会で放映できたりとさまざまな用途での活用が可能になります。
海外で使用するケースが多い場合は、ある程度コストをかけても多言語版を制作する価値は十分にあります。
見る人に対する信頼感や安心感を与えられる
英語を含む多言語版を制作する最も大きな狙いは上記の「自社(製品)の魅力や価値が伝わりやすい」ことですが、同時に見る人に対して「信頼感」や「安心感」を与えられることもポイントのひとつです。
例えばあなたが海外メーカーの製品を購入したと想像してください。
(1)同封されている説明書が英語のまま
(2)同封されている説明書が日本語に翻訳されている
上記の場合、どちらが印象が良いでしょうか。
おそらく多くの方が(2)を好印象に感じられるのではないでしょうか。
内容が理解しやすいのはもちろん、「ここまでやってくれている」という安心感が製品や企業に対する信頼感を醸成していくことに繋がります。
手間やコストを削減できる
動画を日本語のまま活用していく場合、その内容を詳しく解説・補足できる人員が必要になります。
動画に限らず、顧客への説明・代理店へのプレゼン・工場スタッフへの指導など、日常のさまざまな業務で現地の言語を話せる人が都度フォローしなければならず、負担が大きく結果としてコスト高になってしまいます。
現地の言語へローカライズすることで、どのような用途であれ「動画を見せることである程度理解してもらえる」状態に持っていくことができるため、人員の負担軽減や業務効率化に繋げることが可能です。
英語(多言語)動画の活用ポイント
ここからはどのような用途で英語(多言語)動画を活用できるのかのポイントをご紹介します。
顧客への説明・代理店フォロー
ひとつは顧客への説明。
「対面での説明」や「オンラインミーティング」、「WebサイトやYouTubeチャンネルへの掲載」など顧客との接点となる場所で活用することで、フォローを円滑にかつ効率化することができます。
特に営業対応においては「顧客への説明を平準化できる」ことが大きな魅力で、営業担当の知識やスキルによらず説明のレベルを一定化できるため、特に新入社員用のツールとしても活躍します。
もうひとつは代理店フォローの一貫として活用できること。
自社の製品がよほどユニークでオンリーワンの魅力を持ったものでない限り、代理店は同様の特徴を持つ複数の製品を取り揃えています。
代理店が重視するポイントとして、売上(フィー)もそうですが「売りやすさ(説明のしやすさ)」も大きな要素になります。
ローカライズされた動画であれば、特に説明しなくても動画を見せるだけである程度理解してもらうことができることから、代理店としても手軽で売りやすい商材として優先度をあげてもらえる可能性が高くなります。
採用活動
現地工場のスタッフ募集や日本で優秀な外国人を採用したい場合など、採用活動にも有効に活用できます。
特に日本のBtoB製造業は、特定の分野でトップシェアを持っていたり、その企業でしか作れない製品があったりなど、魅力的な企業が数多く存在します。
動画を通してその企業の魅力や価値を伝えることができれば、求職者に対して強い印象を残すことができるのは日本と同じです。
現地工場での教育・研修
日本企業の海外工場の場合、工場長や上層部の一部が日本人(出向組)で現場の実務は現地人というパターンがほとんどかと思います。
現場での教育や研修については対象が複数名に及ぶため、教育にかかる手間は日本人が少ない海外工場の方が圧倒的に高くなるという面が存在します。
動画は情報量が豊富で伝わる力も強いため、教育・研修ツールとして活用できれば現場での負担を大幅に抑えつつ、効果的に教育を実施することが可能になります。
英語・多言語動画の制作の流れ
英語・多言語動画の制作は主に下記のような流れで進みます。
(1)日本語版の完成
(2)他言語版への翻訳作業
(3)画面内テロップ、ナレーション字幕などの差し替え
(4)ナレーション収録
(5)書き出し・ご納品
英語・多言語動画の制作ではほとんどの場合、まずベースとなる日本語版の制作を終えてからのスタートになります。
画面構成やナレーションの内容などが確定された状態で翻訳に進むことで、手戻りを少なくしてかかる時間を短縮できるためです。
稀に最初から英語版のみを制作するケースや、日本語が完成しないうちに多言語版を並行して進めるケースもありますが、この場合は双方のスケジュール管理がより重要になります。
他言語版の対応範囲・クオリティをあらかじめ極めておく
英語・多言語動画を制作する際によく課題になるのが「日本語版に対して、他言語版をどの程度のクオリティで制作するのか」ということです。
日本語版と同じように動画内の各種テロップやナレーションを翻訳し、各言語のナレーターによる収録を行えばもちろんクオリティは高くなりますが、しかしその反面、対応する言語が増えるほどコストも比例して上がってしまいます。
他言語版を制作する際には、その活用頻度や重要度を考慮した上で、「何をどこまでやるのか」の線引をしておくことをおすすめします。
例)
・英語版は活用頻度が多いため、テロップ・ナレーションをすべて翻訳した上で、ネイティブのナレーターによる収録まで行う
・中国語やベトナム語は英語に比べると用途が限定的なので、テロップ・ナレーションの翻訳は行うが、収録は行わず字幕をつけて運用する
例えば上記のように活用頻度や重要度に応じてフルバージョン、簡易バージョンとわけて制作することで、コストと制作期間を抑えて多言語対応が可能になります。
複数言語に対応させたいという場合は、特にこの進め方がおすすめです。
まとめ
「短時間で直感的に伝わる」という動画の特性は日本に限らず万国共通なので、英語・多言語動画は海外での販売や代理店網の構築、現地での生産、採用などのさまざまな用途で使える有効なコンテンツです。
海外展開は重要との認識はどの企業でも共通だと思いますが、実際の運用状況を見ていくとチラシにしても、パンフレットにしても、動画にしても、日本語版に比べて手作り感が強くクオリティが異なるツールを使っている企業も珍しくありません。
海外向けのツールを検討される際は、まず英語・他言語動画をご検討されてみませんか?
わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
伝わる動画制作 編集部
製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。