動画制作はチラシやパンフレットなどの制作物と比較して、制作期間が比較的長くなりがちです。
構成がシンプルで尺の短い動画であれば1ヶ月前後で終わるケースもありますが、会社案内動画や採用動画などは概ね3ヶ月から4ヶ月ほどかかります。
制作会社とのやり取りも頻繁に発生するため、できる限り対面でやり取りができる業者を選ぶことが鉄板とされていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか?
コロナ禍を経て動画制作フローもかなり変わってきていますので、今回は失敗しない制作会社の選び方を製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社のエルモがご紹介します
動画制作の流れとやり取りの種類
動画制作では、案件の種類(撮影の有無など)によって多少の際はあるものの、概ね以下のような流れで進行します。
- ヒアリング
- ヒアリング結果を元に企画提案
- キックオフ -スケジュール共有-
- シナリオ・絵コンテ作成
- 撮影
- 編集~修正作業
- ナレーション収録
- ご納品
< 受注後 >
上記の流れを見ると、大きくわけて「口頭ベースのやり取り」「データ(書類)のやり取り」と「立ち会い(リアル)のやり取り」にわかれます。
●「口頭ベースのやり取り」・・・ヒアリング
●「データ(書類)のやり取り」・・・企画提案、キックオフ、シナリオ・絵コンテ、編集~修正作業
●「立ち会い(リアル)のやり取り」・・・撮影、ナレーション収録
基本的にはデータ(書類)を介したやり取りが大半を占め、撮影とナレーション収録に立ち会いが必要という流れになっています。
このような流れの中で、対面でのやり取りは必須なのでしょうか?
動画制作のやり取りは対面のほうがいい?
結論から言うと、「対面でやり取りできれば理想だが必須ではない」
なぜなら「現在はオンラインでも完結可能」だからです。
口頭ベースのやり取りについて
ヒアリングはクライアントと制作会社の最初のコンタクトであり、動画制作の経緯や内容、納期、費用感などを確認するフェイズです。
この段階で直接足を運んでお聞きするケースもありますが、電話によるやり取りも多い段階のため、対面であるかどうかはそれほど重要ではありません。
ちなみに当社では動画制作にあたってのご要望や要件を整理するための「ワークシート」をご用意しており、そちらにご記入いただくことで求めるものや課題感を見える化しています。
データ(書類)のやり取りについて
【企画提案】
まず企画提案ですが、ヒアリング内容を元に企画案をまとめご提案するフェイズです。
基本的には企画書を持参して直接ご説明するという流れですが、ZoomやTeamsなどオンラインミーティングツールが進化したことで、オンライン上であっても対面とそれほど変わらぬ印象でやり取りができるようになりました。
また、ビジネス習慣としてもオンラインミーティングそのものにさほど抵抗がなくなったことも大きな要因です。
【キックオフ、シナリオ・絵コンテ、編集~修正作業】
受注後のキックオフやシナリオ・絵コンテ、編集~修正作業については、それぞれ「スケジュール」や「絵コンテ」「動画データ」といった明確な成果物があり、それらを共有・確認することがメインであることから、こちらもメールや電話などでもやり取りが完結できてしまいます。
立ち会い(リアル)のやり取り
【撮影】
撮影に関しては現状、オンラインで完結することは難しいフェイズです。
ただ、撮影はリアルで訪問して実施することが前提であり、工場や研究所などの撮影対象自体も地方にあることがほとんどです。
こと撮影に至ってはクライアントと制作会社の物理的な距離はほぼ関係がなく、ネガティブな要素になることも限りなく少ないのが実情です
(遠方の場合交通費が多くかかるなどはありますが…)
【ナレーション収録】
収録はクライアントにも立ち会っていただくことが多く、また進行の都合上、制作会社近くのMAスタジオを手配することが一般的です。
クライアントと制作会社の距離が離れていることで一番のネックになるのがこの収録で、遠方の制作会社を敬遠するひとつの要因でした。
しかしこちらもオンラインミーティングツールの台頭によって、例えばナレーターとスタジオは大阪・クライアントは東京と言った遠隔での収録立ち会いも容易になりました。
通信面のラグも少なく、リアルとそれほど遜色なく収録できることから、双方の手間の省力化や効率化にも繋がっています。
大切なのは距離よりも実績やノウハウのある会社を選ぶこと
対面とオンライン上のやり取りを比較すると、やはり対面の方が細かなニュアンスや空気感も伝わりやすくコミュニケーションが円滑に進みます。
特にオンラインミーティングは参加人数が増えれば増えるほど発言する人が限られてしまい、その他の参加者の存在が希薄になるといった問題もありますが、対面ならそのような心配はあまりありません。
しかしながらこれらの要素は各種資料やデータ、個別のフォローなどで解決することができます。
つまり、制作会社側にきちんとした実績やノウハウがあれば十分にカバーできるのです。
物理的な距離の近さというのは意外とハードルになりがちですが、「自社の近くにある一般的な動画制作会社」と「遠方の専門性の高い動画制作会社」では後者の方が優れた動画コンテンツを作りやすいのが事実です。
失敗しない動画制作会社選びのポイント
以上の点を考慮した制作会社選びのポイントは以下のようになります。
- 自社と同じ業界もしくは制作したいものに対する豊富な実績がある
- 型にはめ込んだテンプレート的な対応ではなく、自社の課題に対して提案してもらえる
- 困ったときに気軽に相談ができる営業担当がいる
- 自社との距離は近いに越したことはないが、それよりも専門性の高い会社を選ぶ
まとめ
動画制作において大切なことは、クライアントと制作会社で制作するモノ・コトに関する共通認識を持つことです。
クライアントは自社の希望要望を正しく制作会社に伝え、制作会社はクライアントの意図をきちんと理解し、課題解決につながるコンテンツを企画・制作する。
これらをすり合わせることにおいて、対面のコミュニケーションは非常に正確で早く、そして安心感がありますが、正しい仕組みがあればこの問題は解決できます。
「業者は近い会社の方がいい気がする」「専門性は高そうだけど遠方だとやり取りが大変そう」
このような意識をお持ちを方がいらっしゃいましたら、まずはぜひお気軽にご相談ください。
わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
伝わる動画制作 編集部
製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。