最近はスマートフォンでもクオリティの高い写真や動画が撮れるようになり、動画編集についても編集ソフトの進化やスマホアプリの登場によって以前よりも比較的簡単に行えるようになりました。
そのため現在では動画を自社で撮影・編集されるケースも増えています。
実際のところ動画制作は「プロに頼むべきか」「自社で作るべきか」どちらがいいのでしょうか?。
今回はその使い分けや失敗しないためのポイントを製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社のエルモがご紹介します
動画を自社で作る場合のメリット・デメリット
まずは動画を自社で作る場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
自社で作る場合のメリット
●費用を抑えられる
自社で作る場合の最大のメリットはこの費用面です。
外部に依頼しないため制作費用がかからず、低コストで動画を作ることができます。
ただし、社内で制作するということは当然人件費は発生するため、この点は考慮する必要があります。
●制作期間が短く済む
外部に依頼しない分、説明や見積もりのやり取り・打ち合わせなどの時間がかからないため、比較的スピーディーに制作することが可能になります。
実際に「今回は納期が短いから自社で作ります」というお話もよくお聞きします。
自社で作る場合のデメリット
●現場(担当者)に負担がかかる
制作する動画の内容にもよりますが、自社制作の場合は撮影はもちろん、企画や編集まですべて自分たちでこなさなければならず担当者には大きな負担がかかります。
専任であれば問題ないかもしれませんが、他の業務と兼任されている場合は業務の状況によって思うように進行できないといったケースに陥る可能性があります。
●クオリティ面に課題
こちらは当然といえば当然ですが、動画のクオリティはプロに頼む場合に比べると低くなります。
撮影した動画を繋いだり字幕を入れたりすることはできても、凝った演出や効果を使ったり、アニメーションや3DCGを駆使したりといったことは難しくなります。
クオリティよりも早さが求められるコンテンツで使うといったような線引きをすることが効果的に活用するコツです。
動画をプロに頼む場合のメリット・デメリット
続いて動画をプロに頼む場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
プロに頼む場合のメリット
●クオリティが高い
自社で制作する場合との一番の違いはこのクオリティ面です。
実写やアニメーション、3DCGなどのさまざまな映像表現、幅広い撮影手法、多彩な効果や演出など、あらゆる要素を駆使してコンテンツを仕上げていきます。
活用したい場面や内容、現状の課題などに応じて最適なコンテンツを作り上げていくことはプロならではのポイントですから、制作する動画にクオリティを求める場合は、プロに頼むのは一番の近道です。
●自社の負担を軽減できる
プロに頼む場合は基本的に企画や進行管理、撮影などの制作作業の大半は制作会社が行います。
制作の進め方や準備が必要なもの、いつまでに何を決めないといけないかといった部分も制作会社から説明があるため、自社で制作する場合と比較すると社内の負担はかなり少なくなります。
兼務が多い部署が窓口になる場合はプロに頼むひとつの理由付けにもなります。
●責任を分散できる
あまり意識されない部分かもしれませんが、制作の責任(リスク)を分散できることもプロに頼む場合の大きなメリットのひとつです。
「制作会社が制作、クライアントがチェック」という役割を明確にすることで互いの責任が明確になり、メリハリがつきやすくなります。
自社で制作する場合はどうしてもこの責任の所在が曖昧になってしまう傾向があり、制作した人や発案した人に配慮して「不満だが言えない」となるケースも多いため、プロに頼むことで思ったことを言いやすくなることも隠れたポイントです。
プロに頼む場合のデメリット
●制作費用がかかる
プロに頼む場合、制作費としてある程度まとまった費用が必要となります。
金額については内容によって異なるため一概には言えませんが、予算内で制作可能なのか、はたまた新たに予算を確保する必要があるのかによって着手できるタイミングも変わってきます。
●ある程度の制作期間が必要
制作する動画の内容によって変わるものの、受注から納品までは概ね1~3か月程度の時間が必要です。
基本的にはある程度余裕をもって依頼した方がクオリティも高めやすく、不測の事態にも対応しやすくなります。
短納期の案件でも対応可能な場合もありますが、調整が必要になるため決まった段階で早めに相談しておくとベストです。
プロに頼むか・自社で作るかの使い分け
プロに頼むのも、自社で作るのもそれぞれにメリットやデメリットが存在します。
どちらかが良いというわけではなく、大切なのはどのように使い分けるかになります。
ここからはどのような基準でプロに頼むのか・自社で作るのかを判断すればよいのか、そのポイントをご紹介します。
まずは「ターゲット」「用途」「制作の難易度」に整理します。
ターゲットについて
ターゲットには主に「社外向け」「社内向け」にわけられます。
●社外向け・・・お客様、取引先、投資家、株主、求職者、地域住民など
●社内向け・・・主に自社の従業員(社員・アルバイト等を含む)
基本的に社外の方々に対してオープンにするものには「企業としてのイメージ」が反映されます。
また営業にせよIRにせよ、ひとりでも多くの方により確実に理解していただく必要が出てくるため、イメージ的にも・内容的にも完成度が高いものが求められる傾向にあります。
用途について
動画には会社紹介や工場紹介、製品紹介、マニュアル、セミナー、研修、リクルートなどのさまざまな用途があります。
例えば会社紹介やリクルートなどは求められる要素が多く構成も複雑になりがちですが、対してセミナーや研修などは伝えたいことが比較的シンプルで構成もわかりやすいものが多くなります。
前者は当然プロ向きですが後者は自社でも対応可能になってくるため、用途に応じて判断するのもひとつのポイントです。
制作の難易度について
一言に動画と言ってもその内容によって、撮影したものを単純に繋ぐシンプルなものから、アニメーションや3DCGで構成するもの、構成要素が複雑なものなどさまざまです。
一般的に難易度が高い作業については自社で行うことが難しく、またできたとしても時間がかかってしまい自社で行う上でのコストメリットが薄くなってしまいます。
難易度が高いものはプロに頼み、簡単なものは自社で行うのがコストパフォーマンスに優れていると言えます。
プロに頼むべきもの・自社で作ることができるもの
上記の「ターゲット」「用途」「制作の難易度」を総合的に判断すると以下のような結論になります。
●プロに頼むべきもの
・お客様や投資家・株主、求職者など社外の方に向けて、より費用対効果に優れたクオリティの高い動画を制作する必要があるもの。
・会社紹介や工場紹介、リクルートなどのように伝えたいことが複数あり、情報の整理や再構成の難易度が高く時間がかかるもの。
●自社で作ることができるもの
・伝えたいことがシンプルかつ構成が単純で、クオリティ面をそれほど重視しなくても差し支えない社内向けのもの。
・スピード感を持って短時間でコストを抑えながらコンテンツを量産する必要があるもの。
まとめ
デバイスやソフトの進化によって、動画制作のハードルは年々下がってきています。
わたしたちプロの仕事は、撮影や編集といった実作業はもちろんですが、
「第三者の視点による情報の整理」や「適切で効果的な内容の構成」「スムーズな制作進行や根回し」といった企画構成に占める部分にも多く含まれています。
プロに頼む / 自社で制作する のどちらかの択一ではなく、状況や内容によって適切に使い分けていたただくことが費用対効果に優れた動画コンテンツを制作するための重要な要素となります。
動画制作を検討される際は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
伝わる動画制作 編集部
製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。