【展示会レポート】バリアフリー展2023

今回は4月19日(水)~4月21日(金)にかけてインテックス大阪で開催された「バリアフリー/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2023」のレポートをお届けします。

展示会の概要

この展示会は、以下の4つから構成された複合展示会です。

バリアフリー(高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展)
慢性期医療展(超高齢社会を支える慢性期医療の専門展)
看護未来展(看護サービスの新しいステージを目指す専門展)
在宅医療展(地域包括ケアシステムにおける在宅医療の専門展)

 
新型コロナウィルスの影響もだいぶ薄まり、5月8日に5類に引き下げられることも相まってか、一時期に比べると人もかなり戻ってきているのか盛況でした。

来場される方としては主に「看護・介護の従事者」」「専門学校生や大学生」と思われる方がたくさんいらっしゃっていました。

展示の方向性

今回の展示を大きくわけると、「1.サービス・システムの展示」「2.実機・体感の展示」の2つにわけられます。

1.サービス・システムの展示

電子カルテ、コンピュータシステム、勤怠管理サービス・システム、マニュアル、AI システム など、医療・介護現場の業務を効率化したり、見える化して安全性を高めるためのサービスです。

2.実機・体感の展示

福祉車両や車いす、空調機、医療用ベッド、衛生・除菌用品、衣服、介護食、飲料などの医療・介護現場で使用される製品の実機展示や、それを実際に体感するためのブースです。

来場される方が看護や介護の従事者がメインということもあり、実務に即した展示がほとんどで実際に手にとって確認できるものや、乗ったり・寝たりして体感できるものに人が多く集まっていました。

展示ブースの大きさ、展示内容について

ブースはコンパクトにまとまったものが多い

大半のブースは実機展示がメインですが、業務上それほど大型の装置を取り扱わないこともあって、基礎小間から4小間前後の比較的コンパクトにまとまったブースが多い印象でした。
デザインや造形でインパクトを出して目立たせるよりも、実際の製品を見てもらうことを主眼に置いた堅実なブースになっています。

体感コーナーが充実

さらにブース内に、このようにスロープや段差などを設けて、実際の取り回しや扱いやすさなどを感じてもらう体感型コーナーを置いているものが多数ありました。

ブースの大半で動画コンテンツを放映

また、特筆すべきは動画コンテンツの多さで、体感ですが6~7割のブースで動画を放映されていました。

大きくわけて2つの方向性がありましたが、
ひとつは看護・介護用品を使用することによって、利用者が得られるベネフィット(例:外出が楽しくなる、身体が不自由でも自分らしさを忘れない など)を訴求したメッセージ動画。

もうひとつは製品やサービスの概要や強みを訴求した製品・サービス紹介動画。

ブースの基本的なコンセプトとしては来場者が実際に「見て・触って・体感する」ことを目的にしていますが、それだけではなく動画をコンセプトもしくは製品・サービス紹介のフックとして用いることで、比較的コンパクトなブースでも実機を持ち込みつつ情報を補足されているのだと感じました。

まとめ

今回の「バリアフリー/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2023」は産業機械などBtoB製造業向けの展示会と比べると全体が比較的コンパクトにまとまっていて、遠くからでもわかる巨大なブースや目を引く造形があるわけではありません。

しかしながら限られたスペースの中で製品展示と体感スペースを設け、来場者が実際に「見て・触って・体感できる」作りになっているのが印象的でした。
機械メーカーのブースなどでは出展社側のデモンストレーションがメインで、来場者は見ているだけというパターンが多いですが、求められる内容によって見せ方も大きく異なっています。
※看護や介護は対象がモノではなくヒトであることも大きく影響していると感じます。

また、各ブースが動画コンテンツをうまく活用されていたのも非常に印象に残りました。
製品単価自体がそれほど大きくないため、出展費用やスペースも小さくなります。ただ、その中でも製品は置きたいし見てほしい。
動画は省スペースで情報量が多く、展示会以外の用途にも活用できることから、上記のようなケースでは最適のツールと言えます。

展示会や学会はターゲットによって、見せ方や内容が大きく変わります。
これからも大阪で開催される展示会を中心に、「どのようなコンセプトで」「どのような内容を訴求しているのか」を発信していきたいと思います。

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この記事の監修者

伝わる動画制作 編集部

伝わる動画制作 編集部

製造業や製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社として、製造業・医療業界ならではの課題と、その解決法としての動画活用術を発信。広報販促、マーケティング、ブランディング、採用、研修・安全教育など、それぞれの領域における動画活用の最新情報やノウハウ、事例などを随時お伝えしています。

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